深みにはまる ドラゴン・フォー2

ドラゴン・フォー2 秘密の特殊捜査官/陰謀 THE FOUR2 四大名捕Ⅱ ☆ 【BD】

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 宋代末期を舞台に、4人の秘密捜査官「四大名捕」の活躍を描いた「ドラゴン・フォー」の続編。12年前に起きた無情(リウ・イーフェイ)の一家が惨殺された事件の背景が明らかになる。

 皇帝直属の捜査機関「神侯府」の活躍によって偽金事件は解決し、首謀者である安世耿(ウー・ショウポー)はこの世を去った。しかし、秘術によって息子を蘇らせた安世耿の父親の安雲山(ユー・チェンフイ)は、息子を皇帝の座に着かせようと蔡丞相を操り、世の中を混乱させようと企む。安雲山は諸葛正我(アンソニー・ウォン)の姿に変身した手下の如煙(リウ・イエン)に首都警察「六扇門」の捕神(チェン・タイシェン)を殺させるとともに、冷血と無情に諸葛正我に疑心を持たせ、「神侯府」内部に亀裂を入れようとする。

 事前の作品情報もなく、それほど期待せずに3部作を一気に購入したが、1作目を見てすっかりはまってしまい、期待に胸を膨らませて2作目を鑑賞。2作目も期待を裏切ることなく非常に面白かった。登場人物が多いので、1作目では主要な登場人物を描くことが中心になり、ストーリーは比較的単純。しかし、2作目では一気にストーリーが深いところに入っていく。12年前に無情の一家が惨殺された事件と諸葛正我の関係、そして捕神亡きあとに「六扇門」を束ねることになった姫遙花(ジャン・イーイエェン)と安雲山の関係も明らかになり、錯綜していたストーリーが収束し、頭の中もかなりスッキリする。ゴードン・チャン監督は最初から3部作で描こうとしていたようだが、3部作でなければ中途半端になっていたに違いない。また、多くの登場人物がそれぞれに活躍するので、キャラクターを確立して人物的な魅力を増すためにも3部作は必要不可欠だった。

 かつての香港映画は、シナリオが監督の頭の中にあり、ストーリーもその場その場で変わっていったというが、さすがに映画製作のシステムも近代化したのだろう。多くの登場人物とストーリーが破綻することなく、そして面白さのレベルも下がることなく、3作目へと期待が膨らむ。もしかすると「ドラゴン・フォー」は今年最大の収穫になるかもしれない。

作品データ
監督:ゴードン・チャン 出演:ドン・チャオ、リウ・イーフェイ、アンソニー・ウォン他
製作年:2013年 製作国:中国




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