主役はコン・リー 孫悟空VS白骨夫人

西遊記/孫悟空VS白骨夫人 西遊記之孫悟空三打白骨精 THE MONKY KING 2 ☆ 【BD】

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 ドニー・イェンが孫悟空を演じた2013年の「西遊記之大閙天宮」の続編。前作に引き続いて監督はソイ・チェンが務めているが、孫悟空役は前作で牛魔王を演じたアーロン・クォックがスライド登板している。前作は香港ver.の3D版を購入したが、今回は日本版を購入した。

 五行山に封印されていた孫悟空(アーロン・クォック)は、500年ぶりに三蔵法師(ウィリアム・フォン)によって解放される。猪八戒(シャオ・シェンヤン)や沙悟浄(ヒム・ロー)を仲間に加え、三蔵法師を守りながら天竺への取経の旅を続ける一行の前に、三蔵法師を食べて永遠の命を得ようと企む妖怪・白骨夫人(コン・リー)が現れる。

 主役交代のアーロン・クォックにドニー・イェンほどのオーラが感じられないせいもあるが、圧倒的な存在感を放ったのは白骨夫人を演じたコン・リーだった。メイク(特殊メイク)のせいもあって年齢を感じさせない美しさで妖艶な魅力を発揮し、すっかり主役を食ってしまった。アーロン・クォックは正統な二枚目スターなので、特殊メイクを施すような役柄はむしろマイナスだったような気もする。三蔵法師や猪八戒、沙悟浄たちとの団体戦でコン・リーに対抗できればバランスもとれただろうが、売り出し中のウィリアム・フォンにしてもキャラクターが薄く、どうしても世界的なスターのコン・リーにはかなわなかった。逆に言うと白骨夫人をコン・リーが演じなければ凡庸な作品に終わってしまったかもしれない。世界的なスターである彼女が魅力的な悪役を演じているところは、「マレフィセント」のアンジェリーナ・ジョリーを髣髴とさせ、なかなか興味深かった。

 ハリウッドではグリム童話などが次々に実写映画化され、中国圏でも西遊記などは繰り返し映画化されている。それに比べると日本ではファンタジーを大人のエンターテイメントとして成立させるのはなかなか難しいようだ。古くは日本神話から題材をとった「日本誕生」(1959年)があるが、古典に題材をとった作品としては「里見八犬伝」(1983年)、「竹取物語」(1987年)、「ヤマトタケル」(1994年)、くらいしか思い浮かばない。CMの三太郎を映画化しても、コメディ映画にしかならないだろうなあ。

作品データ
監督:ソイ・チェン 出演:アーロン・クォック、コン・リー、ウィリアム・フォン他
製作年:2016年 製作国:中国、香港


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