埋もれさせるには惜しい レッド・リーコン

レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦 A ZORI ZDES TIKHIE.../THE DAWNS HERE ARE QUIET 【iTunes】

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 1973年のソ連映画「朝やけは静なれど…」(The Dawns Here Are Quiet)のリメイク作品。原作はロシアの小説で、オリジナル作品はアカデミー外国語映画賞にもノミネートされたらしい。

 第二次世界大戦下の1942年、前線から離れたウラル山脈の村で守備についていたヴァスコフ曹長(ピョートル・フョードロフ)の下に女性兵士たちが配属される。酒や女によるトラブルが絶えない男性兵士に替わって配属された彼女たちは、家族や恋人をナチスに殺され、強い使命感を持って従軍していた。ある日、森でナチス・ドイツの兵士が目撃され、ヴァスコフは女性兵士5名を引き連れて偵察に出発する。ナチス・ドイツは、シベリア鉄道を抑えようと部隊をこの地に送り込んでいたのだった。圧倒的に不利な状況の下、ヴァスコフはナチス・ドイツの侵攻を阻止するため、女性兵士たちとともに戦うことを決意する。

 ロシア映画というと「ナイト・ウォッチ」と「デイ・ウォッチ」くらいしかこのブログで取り上げたことはなく、この作品も全く予備知識なしに鑑賞。戦争映画をよく見ている友人から教えられて見たのだが、とても面白かった。史実に基づいた作品かと思いきや、調べてみるとどうやら実話ではないらしい(着想を得た史実はあるのかもしれないが)。確かに戦闘の最前線からは離れているとはいえ、女性兵士だけで守備につくことはないだろうし、あまりにも物語ができすぎている。しかし、だからこそドラマティックで、エンターテイメントとしても十分に成り立っているのだ。

 さらにロシア映画の成熟度を物語るのがテーマの普遍性。イデオロギーが前面に出るのではなく、戦争の悲しさや愚かさを描いているので枢軸国側だった日本人の私が見ても違和感をおぼえることがない。中国の戦争映画であれば、エンターテイメントとして成り立っていても、どこか胸に引っかかるところが出てくるのだが、この作品の場合には文句なしに共感できる。

 戦局には全く影響を与えないであろう小競り合いであるが、巧みにドラマが組み立てられ、しかも女優たちもみな美しくて魅力たっぷり。かえって「美しきソ連軍女性部隊VS最強のナチス特殊部隊」などという陳腐な作品紹介が妙な先入観を植え付けているのではないかと心配になってしまう。

作品データ
監督:レナ・ダベルヤーロフ 出演:ピョートル・フョードロフ、アナスタシア・ミクルチナ他
製作年:2015年 製作国:ロシア


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