アジア版「スティング」!? お嬢さん

お嬢さん The Handmaiden ☆ 【BD】

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 イギリスのミステリー小説を原作に、舞台を日本統治下の朝鮮に置き換えたエロティック・サスペンス。ハリウッド進出を果たしたパク・チャヌクのひさびさの韓国での監督作品で、韓国では成人指定として記録的なヒット作になったという。

 日本統治下の朝鮮、貧民街の詐欺集団で育った少女スッキ(キム・テリ)は、日本の資産家の娘である秀子(キム・ニミ)の侍女となる。秀子を誘惑して結婚し、彼女が相続する財産を奪い取ろうと企む詐欺師の「藤原伯爵」(ハ・ジョンウ)によって送り込まれたスッキは、秀子の気持ちが藤原伯爵に傾くように働きかけながらも、叔父の上月に支配される彼女に同情し、その純粋さと美しさに惹かれていく。

 パク・チャヌク監督の作品だが、これまでの作品に共通する暴力性や「情」「念」のようなものは影を潜めている。その一方で乾いたユーモアは健在。作品の底流にある軽やかさが、騙し、騙されるストーリーを惨めさから救っている。テーマそのものは全く異なるが、見終わったあとの爽やかさはポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの「スティング」を初めて見たときに似ている。3部からなる構成も見事で、同じ場面でも見方を変えるとこうなるかと感心させられた。

 「エロティック・サスペンス」の「エロティック」に惹かれて購入したのだが、セクシーさを十分に感じさせながらも日本映画にあるような興ざめする猥雑さは感じない。前述のユーモアのせいもあるだろうが、テレビでよく見る俳優が出てくる日本映画とは異なり、韓国映画の場合、俳優を新鮮な目で見られるからなのだろう。一筋縄ではいかない主人公スッキを体当たりで演じたキム・テリは、新人ながら二面性を見事に演じ分けて、しかも「少女」の魅力を大いに発揮していた。また、キム・ミニの精神を病んでいく演技も見事で、完全に騙されてしまった。ハ・ジョンウやキム・ヘスクの安定感もさすがで、劇中で交わされる違和感のある日本語を除いては文句のない傑作である。



作品データ
監督:パク・チャヌク 出演:キム・ミニ、キム・テリ、チョ・ジヌン他
製作年:2016年 製作国:韓国


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