映画のようにはいかない人生 イップ・マン継承

イップ・マン 継承 葉問3 Ip Man 3 ☆ 【BD】

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 ドニー・イェン主演の「イップ・マン」シリーズの3作目。同シリーズのウィルソン・イップ監督によって前作の「イップ・マン 葉問」から6年を経て製作されたが、アクション監督はサモ・ハン・キンポーからユエン・ウーピンに交代している。

 香港に移住し、妻張永成(リン・ホン)や次男正(ワン・シイ)と暮らす葉問(ドニー・イェン)は、詠春拳が香港の武術界でも認められ、街の人々の尊敬も集めるようになっていた。ある日、正が小学校の同級生とけんか騒ぎを起こし、葉問は正の同級生の父親で、詠春拳の同門である張天志(マックス・チャン)と知り合う。同じ頃、正たちの通う小学校の土地が悪徳不動産業者のフランク(マイク・タイソン)の地上げの対象となり、フランクの手下によって暴力や放火などが繰り返される。小学校を守るために弟子たちと警戒にあたる葉問だったが、留守宅では妻の張が自身の体調に異変を感じていた。

 アンソニー・ウォンやトニー・レオンの葉問も悪くなかったが、やはりドニー・イェンの葉問が一番しっくりくる。すかし過ぎではないかと思うくらい、取り澄ましたドニー・イェンが何とも言えずいい。しかし、物語の中のトラブルはいかにドニーの葉問でもすんなりとは片付かない。物語に浸かれば浸かるほど、ストレスが溜まりっぱなしなのだ。ジェット・リーの「ウォン・フェイフォン」シリーズが最後にはカタルシスを感じさせてくれるのとは対照的に、「イップ・マン」シリーズは決して勧善懲悪の「めでたしめでたし」では終わらない。時代背景のせいもあるが、英国の統治下で、思うように自分たちの正義が貫けない空しさや、名誉欲や嫉妬からくる武術界の覇権争い、さらに最愛の妻の病気など、次から次へと理不尽な運命が葉問を襲う。いくら葉問が強くても、武術の腕だけでは解決できない問題ばかりなのだ。だからこそ、ドラマは見応えがあり、感動もあるのだが、見終わってもスッキリはしなかった。

 アクションの面では、ドニー・イェンとマックス・チャンがそれぞれの詠春拳をスピード感たっぷりに披露し、マイク・タイソンのボクシングも説得力は十分。タイソンの出番が少ないという意見もあるが、物語の流れの中ではあれで精一杯だろう。そして、3分1ラウンドで勝敗をつけなかったところも巧い。

 全体としてはドラマとアクションのバランスがよく、「イップ・マン」シリーズの中でも完成度は高い。

作品データ
監督:ウィルソン・イップ 出演:ドニー・イェン、リン・ホン、マックス・チャン他
製作年:2016年 製作国:香港、中国


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