あらすじだけで涙 おじいちゃんはデブゴン

おじいちゃんはデブゴン THE BODYGUARD 我的特工爺爺 ☆ 【BD】

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 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ」以来、20年ぶりとなるサモ・ハン・キンポーの監督作品。主演とアクション監督も務め、彼と親交の深いアンディ・ラウが助演した他、サモ・ハンとともに香港映画の黄金時代を築いたユン・ピョウ、ツイ・ハーク、カール・マッカ、ディーン・セキらも特別出演している。しかし、「サモ・ハン is BACK!」と大々的に宣伝しているのは、主演や監督をしなくてもアクション監督や助演として活躍しているサモ・ハンに少し失礼な気もする。

 長年、要人警護にあたっていた退役軍人ディン(サモ・ハン)は、自分の不注意から最愛の孫娘を失い、失意のまま郷里に引きこもって暮らしていた。記憶力が衰え、生きる気力も失いがちなディンだったが、隣家の少女チュンファ(ジャクリーン・チャン)だけは彼を慕い、何かと面倒を見てくれている。ある日、彼女の父親レイ(アンディ・ラウ)が中国マフィアとトラブルを起こし、チュンファの身に危険が迫る。チュンファを守るため、ディンは単身マフィアとの戦いに身を投じる。

 悲しい過去を持ち、物忘れも激しくなった老人が幼い少女を守るためマフィアと戦うというストーリーは、それだけで感動できそうだが、さらに予告編もよくできていて、発売前から楽しみにしていた作品である。ストーリーそのものはハリウッドでも日本でもどこにでもありそうなのに、主人公の老人にふさわしい俳優はサモ・ハンしかいないという結論に至る。C・イーストウッドの「グラン・トリノ」が引き合いに出されるが、実際に格闘シーンをこなせる初老のアクション俳優となると、そう簡単には思い浮かばない。スタローンやシュワルツェネッガーでは哀愁が足りないし、千葉真一にも枯れた味は出せそうにない。ジャッキー・チェンが認知症を演じたらコメディになってしまう。そういう意味ではサモ・ハンは適役。前半の哀愁を湛えた演技と、後半の怒りの演技は説得力バツグンだった。

 もちろん、この作品の成功はサモ・ハンだけによるものではない。子役のジャクリーン・チャンも、サモ・ハンに負けない存在感があり、何よりとてもかわいらしい。子役と動物にはかなわないという言葉はこの作品にも当てはまる。さらに長年の香港映画ファンなら誰でも手を叩いて喜ぶ豪華なゲストたち。「悪漢探偵」のカール・マッカ、「男たちの挽歌」のディーン・セキ、サモ・ハンとは七小福時代からの盟友であるユン・ワーやユン・ピョウ、香港のスピルバーグと呼ばれるツイ・ハーク、若手では最近大活躍のエディ・ポンまで出演している。彼らを知らなくても十分に感動できる作品だが、ファンにとっては「二度美味しい」作品になっているのだ。ただし、懐かしさだけでは受け入れられなかった点もないわけではない。サモ・ハンの日本語吹替は昔と変わらず水島裕なのだが、デブゴンのイメージで老人ディンの声を聞くと正直、違和感。デブゴン時代を知らないで聞けば問題はないが、やっぱりディンはデブゴンではない。また、行方不明になっていたチュンファが帰ってくるタイミングだけは首をかしげてしまった。

 秋の夜長にぴったりの、ちょっぴり悲しく、そして優しい作品だった。

作品データ
監督:サモ・ハン 出演:サモ・ハン、ジャクリーン・チャン、アンディ・ラウ他
製作年:2016年 製作国:中国・香港


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