想定内の2人 バレット

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 「レディ・ガイ」でひさびさに復活した感のあるウォルター・ヒル監督の2012年のアクション映画。シルベスター・スタローンと「ワイルド・スピード」シリーズのサン・カンが殺し屋と刑事役で共演している。

 ワシントン警察の刑事テイラー(サン・カン)は、元同僚の殺人事件を捜査していた。テイラーは殺し屋のジミー(シルベスター・スタローン)の犯行であることをつかむが、そのジミーも何者かに嵌められ、相棒を殺されてしまう。事件の真相を探るテイラーと、相棒の復讐を果たそうとするジミーはやむを得ず手を組み、陰謀の黒幕に迫るが、マフィアに雇われた元傭兵の殺し屋キーガン(ジェイソン・モモア)が彼らの命を狙う。

 チャールズ・ブロンソンと三船敏郎の「レッドサン」まで遡るまでもないが、人種や立場の異なる2人がトラブルを解決する物語は枚挙に暇がない。大小様々な異文化衝突がこのテの作品の面白さで、少し前であればアジアを代表してキャスティングされるのはジャッキー・チェンかジェット・リーだったが、この作品では韓国系アメリカ人のサン・カンがその役を務めている。スタローンにしても父親はイタリア系アメリカ人なので、実はそれほど異文化衝突は起こらず、人種にこだわる必要もない。グローバル社会の当たり前の状況設定と考えるべきなのかもしれない。その点では、立場の異なる2人が衝突する面白さはいまひとつ。繰り返される2人の衝突も単純なもので、双方の利益が折り合えば妥協するのも難しくはない。また、スタローンのこれまでの作品のキャラクターと、我々が想像するサン・カンのイメージをそのまま登場人物に当てはめたために、もう一つ弾けきれていない印象もある。スタローン演じるジミーは殺し屋の割にふつうに優しい男だし、サン・カン演じるテイラーはスマホで犯人の情報を同僚から教えてもらうだけの刑事。ジミーを徹底的に冷酷非情に描き、対するテイラーを情報収集に長けている刑事として描けばもう少し物語にメリハリがついたような気がする。

 もちろん、スタローンとサン・カンは魅力的な俳優であり、ストーリーやアクションも悪くはなく、それなりに楽しめる作品ではあるのだが。
 
作品データ
監督:ウォルター・ヒル 出演:シルベスター・スタローン、サン・カン他
製作年:2012年 製作国:アメリカ


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