70年代でもステイサム バンク・ジョブ

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 1971年にロンドンで起きた「ウォーキートーキー強盗」をモデルにした2008年のクライム映画。キャストはジェイソン・ステイサムをはじめとするイギリス出身の俳優で固めており、ハリウッド映画とは異なる、いかにも昔のイギリス映画という雰囲気の作品になっている。

 借金を抱えながら中古車店を経営するテリー(ジェイソン・ステイサム)は、友人のマルティーヌ(サフロン・バロウズ)からロイズ銀行が警報装置の交換で警備が手薄になるという話を聞き、地下の貸金庫を狙った銀行強盗を計画する。仲間を集めたテリーは、銀行に隣接する店舗を買い取り、店舗の地下室からトンネルを掘り進め、17世紀に作られた地下墓地を利用して貸金庫へと到達する。貸金庫には金品だけではなく、ポルノ王が預けた警官への賄賂の記録や政府高官のスキャンダル写真も保管されていた。マルティーヌは、情報機関MI5のティム(リチャード・リンターン)から「英国のマルコムX」を自称するマイケルXが持つマーガレット王女のスキャンダル写真を回収するよう命令されていたのだった。貸金庫からそれらの「秘密」を強奪したテリーたちは、警察だけでなく、情報機関やギャング、汚職警官たちに追われることになる。

 2018年の「ジェイソン・ステイサムまつり」の第1弾はイギリス映画。スキンヘッドのステイサムは1970年代のイギリスには似合わない気もしたが、実際にあった銀行強盗事件を基にしているだけあって緊迫感のある面白い作品だった。情報技術やリスク管理が発達した現在であれば成功しない銀行強盗も、この時代であれば成功したかもしれないと思わせ、テリーたちの大胆な銀行強盗計画にもあえて突っ込みを入れようとは思わない。テリーの仲間やギャング、汚職警官たちの地味な雰囲気も昔のイギリスという感じで悪くないし、アメリカのクライム映画のようなバタバタした感じがない点もよかった。

 実際に起きた事件を基にしているとはいえ、真実は闇の中であり、この作品で描かれている出来事もほとんどはフィクションと考えていいだろう。しかし、このように虚実が絶妙に入り混じった作品に映画の面白さと可能性があることも実感できた。

作品データ
監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:ジェイソン・ステイサム、サフロン・バロウズ他
製作年:2008年 製作国:イギリス


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