見事!現代のおとぎ話 シェイプ・オブ・ウオーター

シェイプ・オブ・ウオーター THE SHAPE OF WATER ☆ 【BD】

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 第90回アカデミー賞で作品賞をはじめ、4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー映画。できるだけ早く見てみたかったが、Blu-rayとDVDの抱き合わせ販売に屈したくなかったので、プレイヤーもテレビも対応機を持っていないのに4K Ultra HDとの2枚組Blu-rayを購入した。

 1962年、アメリカの航空宇宙研究センターで清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は、アマゾンの奥地で捕らえられ、研究対象としてセンターに連れてこられた不思議な生き物「彼」を目撃する。生まれつきの障害で口がきけないイライザは、手話を使って「彼」とコミュニケーションを深め、いつしか深い絆で結ばれていく。しかし、警備主任のストリックランド(マイケル・シャノン)は、自分の指を食いちぎった「彼」に敵意を持ち、上官に生体解剖すべきと主張する。「彼」に危機が迫ったことを知ったイライザは、ソ連のスパイでもある研究センターのホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)や同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)、隣人のジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)らの協力を得て、彼を連れ出すことに成功する。

 やや懐古的な作品の評価が高い最近のアカデミー賞だが、この作品はギレルモ・デル・トロ監督がしっかりそのツボを押さえつつも、様々な要素を巧みに織り込んで見る者をドキドキわくわくさせ、最後には約束通り感動させるエンターテイメントにまとめ上げている。アマゾンの半漁人と人間の女性の恋という、「おとぎ話」でしかあり得ない設定を、冷戦下のアメリカを舞台にすることで、ラブストーリーとしてだけではなく、サスペンス映画やアクション映画としても見事に成立させた。また、ヒロインのイライザをサリー・ホーキンスに演じさせたところもさすが。例えば、エマ・ワトソンに演じさせれば、まさに「美女と野獣」で映像的には美しいが、ただの「おとぎ話」で終わってしまう。障害を持ち、若くもなく、美人でもないイライザだからこそ、「彼」に惹かれ、そして心を通わせることができるのであって、その点も展開的に無理はない。サリー・ホーキンスは、2014年の「GODZILLA」で渡辺謙の助手を演じていたことくらいしか知らないが、彼女だからこそ「シェイプ・オブ・ウオーター」は「おとぎ話」では終わらず、「現代のおとぎ話」として成功したのだと思う。

 ギレルモ・デル・トロ監督の作品はマニア受けするものが多かったように思うが、なるほどこの作品はバランスがよく、一般受けしたのも納得できる。

作品データ
監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン他
製作年:2017年 製作国:アメリカ


シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2018-06-02

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