洗練されてきたタイ映画 バッド・ジーニアス

バッド・ジーニアス 危険な天才たち BAD GENIUS ☆ 【BD】

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 中国で実際に起きたカンニング騒動に着想を得て製作された2017年のタイ映画。 タイ国内で大ヒットを記録しただけでなく、アジア各国でも公開されて好評を博した。

 教師の父と暮らすリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は頭脳明晰、成績優秀な生徒で、奨学生として名門高校に入学する。親しくなった友人グレース(イッサヤー・ホースワン)に勉強を教えていたリンだったが、成り行きから彼女のカンニングの手助けをしてしまう。そのことを知ったグレースの恋人パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)は、多額の報酬と引き替えに組織的なカンニングを持ちかける。最初は断ったリンだったが、学校側が父親から賄賂ともいえる寄付金を受け取っていたことを知り、学校に対する不信感からカンニングを承諾する。彼女が発案したカンニングは、ピアノの指の動きで解答を伝えるというものだった。見事にカンニングに成功したリンたちだったが、リンと肩を並べる奨学生のバンク(チャーノン・サンティナトーンクン)に気づかれ、学校の知るところとなる。

 ひさしぶりに見たタイのドラマ映画だが、これまでの多くのタイ映画から感じられた「タイっぽさ」があまり感じられなかった。タイ好きとしては若干の寂しさは感じるものの、それだけタイ映画が洗練されてきたということだろう。特にこの作品の場合は、最初から国外展開を意図して作られていたようで、学歴競争の激しいアジアの映画ではあるものの、決してタイ独特のドラマというわけではない。主人公のリンを演じたモデル出身のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンもどことなく韓国のチョン・ジヒョンのイメージと重なり、そう思うと韓国映画っぽいスタイリッシュさも感じられる。

 スピード感もあってぐいぐい引き込まれるストーリーだったが、ラストは微妙。仏教国のタイにしては、少し残酷だったような気もする。個人的には後味のいい映画とは言えなかった。それでも、タイ映画がアクションやホラーだけではないと改めて世界に知らしめる佳作であることは確かだ。
 
作品データ
監督:ナタウット・ブーンピリヤ 出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン他
製作年:2017年 製作国:タイ


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