人権への危惧もあったが グレイテスト・ショーマン

グレイテスト・ショーマン THE GREATEST SHOWMAN ☆ 【UHD】

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 19世紀の興行師P・T・バーナムを主人公にした2017年のミュージカル映画。「ラ・ラ・ランド」のベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を手がけ、主演のヒュー・ジャックマンが「レ・ミゼラブル」に続いて圧倒的な歌唱力を発揮している。

 貧しい育ちのバーナム(ヒュー・ジャックマン)は、上流家庭に育った妻チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちのために世界中の珍しいものを集めた「バーナム博物館」をオープンさせる。来場者は増えず、博物館は閉鎖に追い込まれそうになるが、社会から隠れて生きてきたフリークスを集めた「サーカス」をヒットさせ、成功を手にする。さらに劇作家フィリップ(ザック・エフロン)をパートナーとして迎えたバーナムは、フィリップのコネで英国のヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得、そこで出会った欧州ナンバーワンのオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を破格の条件でアメリカに招聘する。

 個人的見解だが、ミュージカル映画のいいところは主人公の挫折や葛藤を深く描かない点にある。見ている私たちがすてきな音楽やダンスに身を任せているときに、主人公がいつまでも思い悩んでいるのではストレスが溜まって仕方がない。やはりミュージカルは基本的にサクセス・ストーリーで、脳天気であるべきなのだ。その点、この作品の主人公バーナムはあくまでも前向きで、多少の挫折はものともしない。ストーリー上、サーカスの見世物となるフリークスの扱いが最初は気になったが、バーナムは彼らの「障害」も個性や能力と捉え、家族としての絆を築いていく。さすがにアメリカの映画だけあって人権問題もしっかりクリアしていた。レベッカ・ファーガソン演じる歌姫ジェニー・リンドの魅力も十分で、バーナムの気持ちが彼女に傾くところも納得できるし、彼女に惹かれながらも愛する妻チャリティや娘たちの元に戻っていく展開も嬉しい。

 音楽面では、サーカスを舞台にした大人数でのミュージカル・シーンが圧巻。作品全体を貫く「THE GREATESTSHOW」と「FROM NOW ON」の2曲は映画を見終わったあとも頭の中でいつまでも鳴り響いていた。また、ジェニー・リンドが歌うバラード「NEVER ENOUGH」は、バーナムならずとも心を奪われる。音痴で踊れない私だが、歌って踊れたらどんなにか人生が楽しいだろうと思わせるのがミュージカル映画だ。 

作品データ
監督:マイケル・グレイシー 出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン他
製作年:2017年 製作国:アメリカ

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