有無を言わせぬ パラサイト

パラサイト 半地下の家族 PARASITE ☆ 【BD】

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 第92回アカデミー賞で、外国語映画としては史上初の作品賞を始めとする監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を受賞したポン・ジュノ監督による2019年の韓国映画。

 浪人生のギウ(チェ・ウシク)は、失業中の父ギテク(ソン・ガンホ)、母チュンスク(チャン・ヘジン)、妹ギジョン(パク・ソダム)と半地下のアパートで貧しい暮らしを送っていた。ある日、名門大学に通う友人のミニョク(パク・ソジュン)から、彼の留学期間中、豪邸に住むパク家の娘ダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師の代講を頼まれる。在学証明書を偽造してパク家に入り込み、ダヘやパク夫人(チョ・ヨジン)に気に入られたギウは、家族であることを隠しながら巧みに立ち回り、ダヘの弟の美術教師にギジョン、主人の運転手にギテク、家政婦にチュンスクを雇わせることに成功する。

 多くのヒット作を送り出し、国際的にも評価の高いポン・ジュノ監督がついにアカデミー賞の作品賞を獲得した。トランプ大統領が(悔し紛れに?)受賞を批判したことでも話題になったが、日本以上に格差や人種差別が問題になっているからこそ、アメリカでも高く評価されたのだろうか。韓国映画にしては(ポン・ジュノ作品にしては)軽やかに物語が展開しているものの、その底に流れているのは韓国映画に特有のドロドロした情念の世界。その点では儒教文化を共有するアジア圏の方が共感しやすいような気もする。しかし、日本での評価が思ったほど高くなかったのは、格差が少しずつ拡大しつつある日本人の多くが、自分たちの置かれている状況に気づかず、この作品の怖さを実感できなかったからかもしれない。鈍感な日本人ではラストの誕生パーティは描けないだろうし、父ギテクの凶行があったからこそ、私たちの知っている「韓国映画」になったのだ。物語の設定は秀逸だが、軽やかなコメディで終わらなかったことが嬉しい。韓国映画を見慣れていない人は、元の家政婦のムングァンが戻ってきたあたりから違和感をおぼえるのかもしれないが、ポン・ジュノ作品の真骨頂はやはり後半。これだけの作品を見せられたら黙るしかない。

作品データ
監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン他
製作年:2019年 製作国:韓国

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