イコ・ウワイスに全集中 ヘッド・ショット

ヘッド・ショット HEADSHOT ☆ 【BD】

headshot.jpg

 「ザ・レイド」シリーズでブレイクしたアクション俳優イコ・ウワイスが主演を務める2016年のインドネシア映画。

 2か月前に頭部を銃撃され、瀕死の状態で病院に担ぎ込まれた男(イコ・ウワイス)が意識を取り戻す。男は記憶を失っていたが、治療にあたった女性医師アイリン(チェルシー・イスラン)の献身的な治療を受け、イシュマエルと名付けられた彼は徐々に元気になっていく。お互いに惹かれ合うアイリンとイシュマエルだが、裏切り者として始末したはずの男が生きていることを知った犯罪組織のボス、リー(サニー・パン)は、イシュマエルのもとに追手を差し向け、そこに居合わせたアイリンを誘拐する。

 イコ・ウワイスを中心としたアクションを楽しむための映画で、ストーリーは単純。組織の裏切り者を抹殺しようとする組織と、自分を救ってくれた女医に好意を持ち、彼女を救おうとする主人公の戦いを描いたもので、なぜ主人公が組織を裏切ろうとしたのかなど細部については語られていない。しかし、幼い子供たちを誘拐して腕利きの殺し屋に育て上げる組織のボスを演じたサニー・パンがなかなか魅力的で、存在感のある悪役がいると対決の構図も際立ってくる。かつての仲間で、イシュマエルを殺しに来る面々も個性的で、戦い方も様々。キャストの格闘センスと身体能力が十分に活かされた作品になっていた。

 香港のアクション映画が洗練されて痛みが伝わりにくくなり、それに代わってトニー・ジャーのタイ映画、イコ・ウワイスのインドネシア映画が説得力を持って台頭してきたが、この作品の多種多様なアクションを見ていると、もはやインドネシアのアクション映画は完成の域に達したと実感する。もちろん、先行する香港アクションの影響下にあることは否定できないが、シラット以外にも様々な格闘技の要素を取り入れてハイブリッド化する流れがしっかりとできているのだ。「ザ・レイド」の衝撃には及ばないものの、十分に説得力のあるアクションと、それを活かしたキャストは平均点以上。

 また、この作品ではアクション以外にもイコ・ウワイスの演技にも注目。決して深みのあるストーリーではないが、ドラマ部分でのイコの演技力とたたずまいは、トニー・ジャーやドニー・イェン以上に世界で戦えるような気がする。ヒロインのチェルシー・イスランも魅力的だったし、過去にイシュマエルとの因縁がありそうなリカを演じたジュリー・エステルもセクシーでよかった。

作品データ
監督:ティモ・ジャイアント、キモ・スタンボエル 出演:イコ・ウワイス、チェルシー・イスラン他
製作年:2016年 製作国:インドネシア

ヘッド・ショット [Blu-ray] - イコ・ウワイス, チェルシー・イスラン, サニー・パン, ジュリー・エステル, 後藤洋央紀, モー・ブラザーズ
ヘッド・ショット [Blu-ray] - イコ・ウワイス, チェルシー・イスラン, サニー・パン, ジュリー・エステル, 後藤洋央紀, モー・ブラザーズ

次はこれ買う!

恐怖と奇想 現代マンガ選集 (ちくま文庫, け-6-7) - 川勝 徳重
恐怖と奇想 現代マンガ選集 (ちくま文庫, け-6-7) - 川勝 徳重

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント