2大スター初共演 追龍

追龍 CHASING THE DRAGON ☆ 【BD】

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 香港に実在した黒社会のボスと警察高官をモデルに、2人の男の絆を描いた香港ノワールのヒット作。アンディ・ラウとドニー・イェンという2大スターの初共演作でもある。

 1960年、本土から香港にやってきたホウ(ドニー・イェン)は、ヤクザ同士のいざこざに加わって逮捕され、署内で英国人警官から暴行を受ける。なぶり殺しにされそうになったホウを救ったのは香港警察のロック(アンディ・ラウ)で、その後、ホウは黒社会で地位を固めていく。ある日、ロックは対立する同僚とマフィアの策略で絶体絶命の危機に陥るが、ホウは自らの脚を犠牲にして彼を救う。友情と信頼で結ばれた2人は、協力し合って黒社会と香港警察のトップとして香港を牛耳っていく。

 私より少しだけ年上である1961年生まれのアンディ・ラウと1963年生まれのドニー・イェンの初共演作。大好きな2人の主演で、「男たちの挽歌」や「インファナル・アフェア」と比較されているほどの作品なので大いに期待して鑑賞した。さすがに存在感のある2大スターの共演ということで見応えはあったが、正直言って「男たちの挽歌」や「インファナル・アフェア」には及ばない。英国領として「暗黒の時代」だった香港を背景に、緊迫感のあるドラマが展開されているものの、表面的にストーリーが流れている印象で、「男たちの挽歌」や「インファナル・アフェア」に見られたような静かな怒りや不安が見られなかった。先の2作に並べるならば、他にも「エグザイル/絆」などの傑作は他にもあったような気がする。

 とはいえ、平均点をはるかに上回る面白さであることは確か。2人の息詰まるやりとりはもちろん、「イップ・マン完結」に続けて見たせいもあるが、ケント・チェンの存在感もばっちり(ちなみにケント・チェンは私と誕生日が同じ)。他の脇役も日本ではほとんど知られていない面々だが、キャラクターがしっかりしていてそれぞれに感情移入できた。

 かつて英国領で理不尽な目に遭うことも多かった香港の人々が、いまでは中国の強権下で民主主義を失おうとしている。単純に楽しめる作品ではあるが、最近の香港の状況もあり、あれこれ考えさせられた。

作品データ
監督:バリー・ウォン 出演:ドニー・イェン、アンディ・ラウ、ケント・チェン他
製作年:2017年 製作国:中国・香港

追龍 [Blu-ray] - ドニー・イェン, アンディ・ラウ, ケント・チェン, フィリップ・キョン, ウィルフレッド・ラウ, バリー・ウォン, ジェイソン・クワン
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