ヒーローは美男美女じゃなくてもいい シャン・チー

シャン・チー/テン・リングスの伝説 Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings ☆ 【UHD】

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 ブルース・リーがスターへの階段を登り始めた1970年代に誕生したアジア系のマーベル・ヒーロー、シャン・チーを主人公にした2021年のMCU作品。「アベンジャーズ/エンドゲーム」後の世界が舞台になっており、キャロル・ダンヴァースやブルース・バナー、「ドクター・ストレンジ」のウォンも登場し、「アイアンマン」からの流れを受けた展開にもなっている。

 父ウェンウー(トニー・レオン)率いる犯罪組織「テン・リングス」で鍛えられ、最強の暗殺者となったシャン・チー(シム・リウ)は、父の後継者となる運命から逃れ、「ショーン」と名乗ってサンフランシスコのホテルマンとして暮らしていた。ある日、同僚のケイティ(オークワフィナ)と出勤する途中、謎の集団の襲撃にあう。母リー(ファラ・チャン)の形見のペンダントを奪われたものの、危機を逃れたシャン・チーは、離れ離れになっていた妹シャーリン(メンガー・チャン)にも危険が及ぶと考え、ケイティとともに妹の住むマカオに向かう。

 年季の入った香港映画ファンの日本人としては、中国人キャストを中心に据えたハリウッドのアクション映画が、これほど違和感なく楽しめるとは驚くほかない。ハリウッド映画でもチャン・イーモウやジョン・ウーなどの中国人監督による作品は別だが、これまでは「ドラゴン・キングダム」のようにジャッキー・チェンやジェット・リーなどの「本物」を起用しても心の底から楽しむことができない作品は多かった。もともとマーベル・コミックのヒーロー映画なので厳密にはアジア映画ではないのだが、中国人の描き方やアクション、CGの処理の仕方などは、実写映画でもアニメーションと化した現代の中国のアクション映画より、古き佳き時代の「香港映画」に近いような気がした。もちろん、それにはトニー・レオンやミシェル・ヨーの存在も大きいとはいえ、MCUの世界観が完全にグローバル化しているということなのだろう。

 MCUの「アベンジャーズ」シリーズから続けて見てみると、シム・リウやメンガー・チャンは華がないように思えるし、キャスティングに異を唱える人が多いことも理解できないではないが、それは逆に見る側がグローバル化していないということなのかもしれない。シム・リウを主役に抜擢したことは、既視感がないだけに感情移入もしやすいし、これからMCUの中で育っていくところを見る楽しみもある。今後、キャプテン・マーベルやドクター・ストレンジ、スパイダーマンたちとどのように関わっていくのか期待が膨らむ。

作品データ
監督:デスティン・ダニエル・クレットン 出演:シム・リウ、オークワフィナ、トニー・レオン他
製作年:2021年 製作国:アメリカ
                                              
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