平成版「日本沈没」は30年後に!?

日本沈没(1973年版)
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 公開当時は映画版もテレビ版も見ておらず、少し年月が経ってから小松左京の原作をドキドキワクワクしながら読んだ記憶がある。日本が沈没することよりも、予期せぬ事態に政府が、人々が、どう対応するのかという点に興味を引かれたのだ。例えば西村寿光の『滅びの笛』にしてもそうだし、最近の作品では村上龍の『半島を出よ』にしても、シミュレーションの部分が設定の面白さに勝るように思う。平成版「日本沈没」が制作されたことがきっかけで購入した知人から勧められ(結局、自分の意志ではない)、1973年のオリジナルを鑑賞した。
 とにかくキャストが全てといってもいい作品。折しも丹波哲郎の逝去と重なってしまったが、仮に全ての俳優が存命だったとして再び彼らを集めたら出演料はいくらになるのだろう。いかに東宝がこの作品に力を入れていたかがうかがわれる。
 それにしても、藤岡弘の当時のポジションはどのようなものだったのだろう。「仮面ライダー」が始まったのは1971年なので当時は既にライダーのイメージが強かったはず。そのヒーローをそのまま持ってきたということなのだろうか。翌年には同じ小松左京原作の「エスパイ」にも主演している。しかし、藤岡弘は思っていたほど濃くはなく、反対に現在のイメージからは考えられないほど小林桂樹の演技が濃いのが興味深い。リアリティという点では意見が別れるところだが、ファンタジーとしては十分に成立している。
 平成版は未見であるが、同じように30年後に振り返って取り上げられる映画なのかどうか、DVD化が楽しみである。

日本沈没
日本沈没 [DVD]

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