結末はあっさり!? イン・ザ・ベッドルーム

イン・ザ・ベッドルーム IN THE BEDROOM
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 トム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクのシブいやりとりに惹きつけられる。ニック・スタールとマリサ・トメイの恋愛にしても、激しいというよりむしろ穏やかで、ニック・スタールの死に遭っても、トム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクは感情を激しく表すことをしない。息子を失ったあとの老夫婦のうちに秘めた葛藤が、2人の表情から切なく伝わってくる。決して饒舌ではないのだが、うつむいてタバコをふかすシシー・スペイセクや、妻に向かって言いかけた言葉を飲み込んで仕事に出かけるトム・ウィルキンソンの姿などが言葉以上に効果的に2人の心情を表している。重苦しいテーマなのに、2人の演技に身を任せるだけで心地よい。全体に抑制が効いているので、それがかえって次の展開を期待させる。溜まりに溜まったストレスが、いつ、どのように爆発するのかと目が離せないのだ。
 原作は短編小説らしいが、結末は意外。老夫婦が息子の死と、加害者の保釈をどのように受け入れ、乗り越えていくのかに注目したが、彼らが選んだ幕切れにはちょっぴりがっかりした。どうやっても「めでたし、めでたし」ということにはなるまいが、納得した上でエンディングを迎えたかった。

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