続編もあり? 第9地区

地区 District 9 ☆

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 DVDとのセット販売ではなく、Blu-ray 単体での発売を待って購入。セット価格よりも割高になるし、いつになったら単体で発売されるのかと待ち遠しかったが、待っただけの甲斐はあった。アカデミー賞にノミネートされただけではなく、各方面の評価が高いのも、なるほどと頷ける面白さである。

 エイリアン立ち退きの陣頭指揮にあたる主人公のヴィカスは、自分たちの行為の醜さに無自覚であり、職務を遂行しようと、エイリアンに有無を言わさず立ち退き承諾のサインをさせようとする。皮肉なことにその自分が謎の液体を浴びてエイリアンのDNAを体内に取り込んでしまい、人間たちから差別を受け、追われる羽目になる。
 誰の視点で見ているのか曖昧な点はあるものの、ドキュメンタリーの手法を取り、ことさらエイリアンのおどろおどろしさを強調させず、反対に人間たちの姿をシニカルに描いているところも成功している。この作品の場合、恐ろしいのは人間の方なのである。そして、人間とエイリアンを極めてドライに描いている一方で、ヨハネスブルグ上空に浮かぶ巨大UFOは違和感なく風景に溶け込んでおり、VFXの取り入れ方も絶妙。本格的なSF映画を期待した人には物足りないかもしれないが、押しつけがましくなく人間の醜さや愚かしさを描いている。

 不適切な感想かも知れないが、東日本大震災で被災した人々が避難所からの移動を迫られていると聞き、彼らを「第9地区」や「第10地区」に追いやることがあってはならないとふと思ったのだった。 

作品データ
監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャルト・コプリー、デビッド・ジェームズ他
製作年:2009年 製作国:アメリカ



第9地区 [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-04-21

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