後るれば則ち人の制する所と為る ザ・ターゲット

ザ・ターゲット/陰謀のスプレマシー The Expatriate 【iTunes】

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 この作品は前回紹介した「ヘッドハンター」と異なり、ハリウッドのお得意とする「国家の陰謀」に関わるサスペンス映画。正確には「国家の陰謀」ではなく、軍事産業に取り込まれたCIAの一部が陰謀を企て、その犠牲になりかけた元CIA工作員が謎を解いて反撃するという物語なのだが、巨大な組織に対して圧倒的に不利な個人が戦いを挑むというお決まりのパターンだけに収まりはいい。
 しかし、自分が勤めていたはずの会社が一夜にしてなくなり、同僚たちも姿を消し、自らの存在証明さえおぼつかなくなるというパターンは使い古された感が強い。さらに娘までもが陰謀に巻き込まれ、誘拐された娘を救うとなれば、アーロン・エッカートよりもリーアム・ニーソンの出番である。
 終始既視感のある物語で、新鮮味を加えるにはアーロン・エッカートは地味だったかもしれない。セキュリティ機器に詳しいという設定であればハイテクを駆使して危機を脱出するような独自性があればよかったが、いかにもタフなCIAエージェントのイメージで終わってしまった。花を添えるはずのオルガ・キュリレンコも、演技だけで魅せるにはまだまだ不十分。もう少しサービスがあってもよかった。
 スピード感はあって最後まで一気に見せる作品ではあるが、せめて「96時間」の前に作られていれば面白さも2割くらいはアップしたかもしれない。

作品データ
監督:フィリップ・シュテルツェル 出演:アーロン・エッカート、オルガ・キュリレンコ他
製作年:2012年 製作国:アメリカ、カナダ、ベルギー



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