カテゴライズ不能 シェルター

シェルター Shelter 【iTunes】

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 原題も"shelter"だが、「避難所」や「保護」という意味からは想像できないストーリーであり、どのように展開していくのか、さっぱり先が読めなかった。
 ジュリアン・ムーア演じる精神分析医のカーラが、多重人格患者のデヴィッドと対決するという展開は、「ハンニバル」のクラリス捜査官を想起させる。しかし、そのままサイコ・スリラーのつもりで見ていると、デヴィッドに関係する人間が背中の発疹のために次々と不審な死を遂げるパンデミック・サスペンスの様相を呈してくる。さらに死を遂げた人々の魂がデヴィッドに転移するという不可解な事態が起こり、カーラはデヴィッドの身元を調べていくうちに19世紀末の信仰を巡るあるトラブルにたどり着く。結局、後半は宗教がらみのホラー映画となり、これまた「お約束」の幕切れが待っていた。
 最後まで見る者を物語につなぎ止めるという構成には合格点を与えられるが、最後まで見終わっていまひとつ納得できないところはかなりの減点。肝心の、100年を生きたデヴィッド(実はデヴィッドではない)についての説明責任が果たされていないのだ。おそらく削除されたシーンに疑問に答えている部分があり、宗教的な話に深入りすることを避けてカットしたと思われるが、コミュニケーションを放棄したような編集の仕方はいただけない。また、物語そのものに説得力があればともかく、いまさらジュリアン・ムーアに出てこられても、それほど魅力は感じないのだ。彼女の代わりに、もう10歳ほど若い主人公だったら印象も違ったはずだが。

作品データ
監督:モンス・モーリンド、ビョルン・スタイン 出演:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リース=マイヤーズ他
製作年:2009年 製作国:アメリカ


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