「英雄本色」以来の大傑作 SPL

SPL/狼よ静かに死ね 殺破狼 ☆ 【DVD】

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 ドニー・イェンとサモ・ハンの2大アクション・スターが初共演した2005年の香港映画。「男たちの挽歌」に代表される1980年台の香港ノワールの流れの上に情け容赦のないバイオレンス・アクションを加えた作品で、香港では大ヒットを記録した。ところが、日本ではBlu-ray化されていないばかりか、DVDも絶版状態。ファンの支持も高く、2015年の「ドラゴン×マッハ!」、2017年の「SPL狼たちの処刑台」と(ストーリー的なつながりはないものの)シリーズ化されている。

 マフィアのボス、ポー(サモ・ハン)を有罪に追い込む証人を裁判所に護送する途中、チャン刑事(サイモン・ヤム)は目の前で証人をポーの手下に殺されてしまう。遺児となった証人の娘を養女としたチャンは、自分が脳腫瘍のために長くは生きられないことを知り、命に代えてもポーを逮捕することを誓う。3年後、退職を数日後に控えたチャンは、ポーの組織に潜入させていた部下が殺害されたことに怒り、証拠をねつ造してでもポーを逮捕しようとする。チャンの後任として赴任してきたマー(ドニー・イェン)は、チャンたちの暴走を止めようとするが、チャンとポーの争いに巻き込まれていく。

 3部作の中では一番最後に鑑賞することになったが、さすがに伝説的な作品だけのことはある。わざわざ中古DVDを6,660円も出して購入した甲斐があったというものだ。いまだにドニー・イェンやサモ・ハン、サイモン・ヤムは一線で活躍しているが、この作品が作られた約15年前は彼らもまさに脂が乗りきっている時期。冒頭で登場したサモ・ハンの迫力や、サイモン・ヤムからにじみ出る男の色気にノックアウトされてしまった。ドニー・イェンは顔もツルツルで弾けているし、クールな殺し屋を演じたウー・ジンのアクションもキレまくっている。

 そして俳優の魅力だけにおんぶするのではなく、ストーリー的にも大満足。単に暴力を描いているのではなく、その裏にしっかり愛情が描かれているので、正義を外れた登場人物たちにも十分に感情移入することができる。特に「父の日」を描いたくだりは秀逸。結末も全然ハッピーエンドではないが、不思議なくらい後味は悪くない。

 事前にある程度中身を知っていても大いに感動してしまった。やはりこの作品は「男たちの挽歌」以来の香港ノワールの大傑作と言っても過言ではない。

作品データ
監督:ウィルソン・イップ 出演:ドニー・イェン、サモ・ハン、サイモン・ヤム他
製作年:2005年 製作国:香港


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