関根恵子の演技力 ラブレター

ラブレター 【prime video】

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 1981年に「にっかつロマンポルノ」10周年記念で製作され、ロマンポルノ史上最高の興行収入を上げるヒットになった作品。当時20代半ばの関根恵子がロマンポルノに主演するということで大きな話題になった。不要不急の外出を控えて過ごす中、ふとこの作品のことを思い出し、ひさしぶりにAmazonのプライムビデオを440円払って有料ストリーミングで鑑賞。

 ダンサーだった加納有子(関根恵子)は、公演をきっかけに30歳以上も年の離れた詩人・小田都志春(中村嘉葎雄)の愛人となる。有子を「うさぎ」と呼んで可愛がる小田だったが、病気の妻の看病もあり、有子の元を頻繁に訪れることができないでいた。寂しさに耐えかね、睡眠薬を飲むようになった有子は自宅近くの公園で倒れてしまう。有子は小田の妻となり、彼の献身的な看病によって元気になるが、その後身ごもった小田の子供を堕ろしたことから次第に精神の均衡を崩していく。
 
 50代半ばの私たちの世代にとって「にっかつロマンポルノ」は、青春の思い出の一つといえる。この作品が公開された頃はまだ未成年だったので雑誌「EIGA NO TOMO」のグラビアや街角のポスターで指をくわえて見るだけだったが、大谷直子の「ダブルベッド」などとともに記憶に強く残っている作品。大学生になって堂々とにっかつに通えるようになると、大物俳優が出ていた露出控え目の作品を振り返るよりも、ロマンポルノ女優が出ている作品の方を見るようになった。折に触れて思い出す作品ではあったが、今回たまたま暇に任せて購入ボタンを押してしまった。

 東陽一監督といえば一般映画でも「サード」「もう頬づえはつかない」「四季・奈津子」「ザ・レイプ」「化身」など、当時の時代を反映した(男性目線の)女性像を描き、女優を脱がせることでも話題になっていたが、それらに比べるとこの「ラブレター」は小品といった印象。東陽一っぽさは確かにあるが、「にっかつロマンポルノ」の枠の中で作ったためにグッと迫ってくるものがない。出演者も有名俳優ばかりだったので「ポルノ」に比重を置くわけにもいかず、関根恵子の体当たりの演技も活かしきれなかった。しかし、関根恵子のヌード目当てで見たとしても、狂気に傾いていく有子を演じた彼女の演技力には改めて驚かされる。テレビドラマでは代表作というようなものもパッと思い浮かばないが(「太陽にほえろ」のシンコ役くらい?)、テレビや映画、舞台などに多く出演して活躍しているのも十分に頷ける。

作品データ
監督:東陽一 出演:関根恵子、中村嘉葎、加賀まりこ他
製作年:1981年 製作国:日本

ラブレター - 関根恵子, 加賀まりこ, 仲谷昇, 三谷昇, 西田健, 中村龍史, 東陽一, 田中陽造
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