不思議な存在感 少女

少女 an adolescent 【Amazon Prime Video】

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 連城三紀彦の短編小説を原作に、奥田瑛二が主演と監督を務めた2001年の恋愛映画。オーディションで選ばれた新人の小沢まゆは、中年警官と結ばれる中学生の少女を演じ、パリ国際映画祭やロシア国際映画祭など複数の映画祭で最優秀主演女優賞を受賞している。

 地方の小さな町の警察官・友川(奥田瑛二)は、人妻と付き合ったり、知的障害者の青年・助政(小路晃)と遊んだり、いい加減な勤務態度ながら町に溶け込んで暮らしていた。ある日、彼は中学生の陽子(小沢まゆ)と知り合い、関係を結ぶ。ところが、彼女は友川の昔の恋人・幸枝(夏木マリ)の娘で、助政の妹でもあった。しかも、彼の背中に比翼の鳥の刺青を彫った昌三(室田日出男)の孫で、彼女は友川の刺青に恋心を抱いて近づいてきたのだった。やがて友川と陽子が愛し合っている様子を見た助政がショックを受けて煙突から飛び降りたことから、2人の関係は町の人々に知られることになる。陽子は友川との絆を永遠のものにするため、祖父・昌三に自分の背中に比翼の鳥の雌を彫って欲しいと頼む。

 どこからきた偏見なのか、奥田瑛二にはロリコン趣味があると思い込んでいたが、この20年前の初監督作品については全く知らなかった。もしかすると勝新太郎が三浦綺音の写真集を出したことと混同していたのかもしれない。もっとも、勝新太郎の写真集にしても20年以上前の話で、Prime Videoでこの作品を見ることになったきっかけは自分でも不明。もちろん、「援助交際」という言葉すら死語になってしまった現在では、逆に規制対象になりそうな題材で、それはそれで興味津々ではあるのだが。それにしても、ヒロインの小沢まゆはお世辞にも「美少女」とは言い難い。しかし、彼女がもっと美少女だったり、もっと色っぽかったりしたら、この作品は「恋愛映画」にはならなかった。そういう意味で、不思議な存在感を持つ彼女の配役は絶妙といえる。だからこそ様々な国際映画祭でも高い評価を得られたのだろう。その一方、1992年の「愛人/ラマン」(仏・英合作)のようなエロティックさは感じられない。むしろ印象に残るのは、作品中の「市井」感のような雰囲気。笹野高史、吉村明宏、そのまんま東、日比野克彦、島田雅彦など、奥田瑛二の交友関係の広さを物語る豪華なキャスティングが作り出したこの世界だからこそ、おとぎ話のような物語の展開が許される独特の「共同体」が成り立ったのだ。

作品データ
監督:奥田瑛二 出演:奥田瑛二、小沢まゆ、夏木マリ他
製作年:2001年 製作国:日本

少女 (R-15) - 奥田瑛二, 小沢まゆ, 小路晃, 夏木マリ, 室田日出男, 奥田瑛二, 成島出, 真辺克彦, 山本勉
少女 (R-15) - 奥田瑛二, 小沢まゆ, 小路晃, 夏木マリ, 室田日出男, 奥田瑛二, 成島出, 真辺克彦, 山本勉

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